世界名曲劇場~序曲~ |女子十二楽坊
世界名曲劇場~序曲~
女子十二楽坊
ミューチャー・コミュニケーションズ
発売日 2006-06-21
価格:¥2,700(税込)
オススメ度:★★★★
西洋POPSとの「融合」を超えて「内包」ヘ 2006-06-22
音楽、それは人類に残された最後の文化開拓地である。そこには想像を超えた新しい旋律、新しいリズムが待ち受けているに違いない。まるで何かを追い求める不屈の冒険家のように女子十二楽坊は、また新たな段階に踏み出した。そこは中国古典楽器楽団には前人未到の領域だ。そして、新しい冒険は始まったばかりなのだ。
あらゆる時代・ジャンルを網羅したこのアルバムの曲は楽坊によって新スタイルのスタンダードナンバーと呼ぶに相応しいものとなった。どの曲も世界的名曲なのだが、1曲1曲が確かな技量と優れた感性で練り上げられた楽坊の至玉の芸術作品となったのだ。美しい中国古典楽器の音色に包まれて蘇る名曲はアレンジも変わり、益々無国籍化している。
しかし、楽坊の演奏に当時の元映画の映像を当てはめると「えっ、中国映画だったのか!」と思えるほど、単なる西洋POPSとの「融合」を超えて「内包」化さえ果たしている。驚いたのは、楽坊の「シバの女王」ではエーゲ海の香りを感じたり、「メロディ・フェア」がJAZZ&ROCKしていることだ。また、「カントリー・ロード」では中国が故郷なのかとさえ思えてしまう鳥笛の演出があったり、憂いのある「ゴッド・ファーザー」や「ある愛の詩」など。このアルバムが単なるオールドカバー曲集などと呼べない新たな発見と感動に酔いしれることだろう。
それと、ヨーロッパ向けになって、大昔のイージーリスニング路線を踏破するのはもったいない気がするのは私だけではあるまい。才能豊かな女子十二楽坊をいかようにも持っていけると思うのだが、どうだろう。それとも1つのプロセスにすぎない?
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この記事は2006/8/27に作成しました。