シングルでたどる日本におけるテレサの軌跡
テレサ・テンの日本デビュー30周年記念盤で5枚組み(1枚はDVD)セット。テレサのベスト盤は「全曲集」というタイトルでこれまでにも何枚も出ているが、ポリドール、トーラスを通じて日本発売のシングルを集めたものは意外にもこれが初めてではないだろうか。 構成はデビュー曲の「今夜かしら明日かしら」からラスト・シングルの「夜来香」までの日本発売全シングルのA.B面を発売順に並べた単純なものだが、それだけにテレサの歌唱力の変化、成長が解って面白い。 また、テレサのベストものでは当たり前の歌謡曲のカバーがないためじっくりと聞ける。ポリドール時代のシングルB面曲は「暗くなるまで」「はぐれた小鳩」「夜霧」など佳曲が多いにもかかわらずこれまであまり陽の目をみなかっただけに、こうした形で収録されたことはうれしい。また「春を待つ花」「香港の夜」「逢う時はいつも他人」の3曲は初CD化だと思う。欲を言えば中国語ヴァージョンは要らないから「旅人」「愛人」「時の流れに身をまかせ」「浪漫主義」といったオリジナル・アルバムの収録曲をまとめたものが欲しかった。ただそうなるとシングル・コレクションではなくなってしまうが。DVDももう少しボリュームがあっても言いと思う。収録時間38分では特典扱いにして価格を下げた方が良かったのではないか。ただテレサ入門用としては最適だと思うしすでにファンの人も買って損はないと思う。
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